結論:「スコア保証」の中身は返金ではなく無料延長。本記事で比較するのはRIZAP・イングリード・トライズ

「保証」という言葉から返金を想像すると、実態とずれます。本記事では2026年9月29日時点で公式サイトにTOEICスコア保証を明記している英語コーチングのうちRIZAP ENGLISH・イングリード・トライズの3社を比較します(Liberty English Academyなど他にも保証を掲げるスクールはあります)。この3社は、いずれも「未達なら返金」ではなく「未達なら無料で延長・追加」型です。つまりスコア保証とは「目標に届くまでスクールが伴走時間を追加する約束」であり、金銭的リスクをゼロにする仕組みではありません。この前提で3社の保証を比較します。

スコア保証を明記している3社の比較

2026年9月29日時点の各社公式サイトの記載です。

項目 RIZAP ENGLISH イングリード トライズ
保証の対象コース TOEIC L&R TESTスコアアップコース TOEIC点数保証コーチングコース TOEIC L&R対策プログラム(2ヶ月)
保証の内容 保証点数が未達の場合、スコア達成まで無料でセッション・TOEICを追加 規定のスコアアップが未達の場合、無料で1ヶ月延長 初期スコア帯別に最大200点保証。未達の場合、無料で受講期間を1ヶ月延長
保証点数の決め方 期間とレベルに応じてRIZAP基準で設定。初回IPテスト後にトレーナーが案内 開始時スコア帯別の5段階(最大200点) 初期スコア帯別の4段階(最大200点)
適用条件(公式明記分) 規定の受講条件あり。詳細は店頭で案内 週20時間以上の学習・指定学習範囲の8割以上達成・ウィークリーチェックテスト正答率8割以上・達成する意思・開始前後のIPテスト受験 規定スコアアップの未達成・週20時間以上の学習達成・レッスンの欠席なし(注記: 比較対象スコアは2年以内のものに限る。TOEIC未受験者は対象外)
料金(税込) 16回 437,800円/24回 580,800円/32回 723,800円+入会金55,000円 3ヶ月 受講料494,780円+入会金55,000円+教材費33,000円 374,880円(2ヶ月一括)
給付金 24回・32回が対象 点数保証コースは対象の記載なし 対象コース(対象プランの条件は要確認)
返金保証 30日間返金保証あり 記載なし 受講開始1ヶ月以内は無条件で全額返金

保証の強さで見ると、RIZAPは「達成まで」追加(上限の記載なし)、イングリードは「1ヶ月」延長、トライズは初期スコア帯別に最大200点までの段階表で「1ヶ月」延長という違いがあります。トライズは保証の適用に「週20時間以上の学習」「レッスンの欠席なし」という条件が明記されています。詳しい保証条件はトライズTOEIC L&R対策プログラムの評判で解説しています。

適用条件の公式明記度にも差があり、イングリードは5条件・トライズは3条件を公式サイトに載せているのに対し、RIZAPは「規定の受講条件がございます。詳細は店頭にてご案内」とだけ記載しています。給付金は、RIZAPが24回・32回のみ対象と公式に明記しています。トライズは対象コースですが、対象プランの条件(レッスン週3回プラン)がTOEICプログラムの週2回レッスンと整合しないため要確認です。給付制度ページの対象コース一覧にはTOEIC(2ヶ月)が載っており、給付額は受講料の20%(最大10万円)です。実質負担の計算は給付金が使える英語コーチングの比較とRIZAP ENGLISHの料金と給付金にまとめています。

保証の型は3つ:アップ幅保証・到達スコア保証・返金型

「スコア保証」は同じ言葉でも、約束の中身が3種類あります。上で比較したコーチング3社はいずれも「アップ幅保証×無料延長」型で、コーチング以外の形態まで含めて他の型と並べると延長型の意味がはっきりします(2026年9月29日時点の各社公式サイト・サポートページの記載)。

型 代表例 約束の中身 未達時 起点スコアの扱い 公式明記の適用条件
アップ幅保証×無料延長 RIZAP ENGLISH/イングリード/トライズ 開始時スコアから「◯点アップ」を保証 RIZAPは達成まで無料追加。イングリード・トライズは無料で1ヶ月延長 IPテスト(RIZAP・イングリード)または2年以内の公式スコア(トライズ) RIZAPは店頭案内。イングリード5条件・トライズ3条件
到達スコア保証×無料継続 イングリッシュイノベーションズ(リスキリング向けTOEICコース) 開始時レベル×受講期間で到達スコアを設定。例: 24週間で開始時400〜535点→650点、540〜675点→730点、680〜775点→800点 そのスコアを取得できるまで無料で授業を継続 受講開始時の実力テスト 雇用主の変更を伴う転職を目指す在職者で誓約書に同意できる人が対象(公式は正社員雇用を条件に挙げつつ契約社員・派遣社員等も対象と補足)。保証自体の追加条件は公式ページに記載なし
返金型 Santaアルク(TOEIC対策アプリ・3ヶ月/6ヶ月プラン) 学習量条件を満たしてもスコアが上がらなければプラン代金を全額返金 返金(各プラン1回限り) 開始日から遡って2年以内の公開テストのデジタル公式認定証 3ヶ月プランは30サイクル以上かつ60日以上、6ヶ月プランは60サイクル以上かつ120日以上の学習。終了後2ヶ月以内の公開テスト受験。申請期限は終了日から3ヶ月

返金型は「お金が戻る」代わりに、学習の伴走はそこで終わります。延長型は「伴走が続く」代わりに、延びるのは受講期間だけで期限そのものは動きません。したがって面接日のような動かせない期限がある人は、保証の型より期間設計で選ぶ方が合理的です(後述の「スコア保証で選ぶべき人」を参照)。なお入会後30日や1ヶ月以内の全額返金保証はスコア保証とは別の制度で、全額返金保証がある英語コーチングの比較で整理しています。イングリッシュイノベーションズは新宿・横浜・大阪の校舎とオンライン校を持ち「授業」の継続を約束する形式のため、専属コーチが伴走するコーチング3社とは提供形態が異なる点に注意してください。また同校の通常のTOEICコースの保証は6ヶ月600点/9ヶ月730点/1年850点という別体系で、公式ページには「点数保証にはある一定の条件がございます」とのみ記載されています(2026年9月29日時点)。

保証点数は初期スコアで決まる:イングリードとトライズの段階表を並べる

保証点数は自己申告の目標ではなく、開始時のスコア帯で自動的に決まります。RIZAP ENGLISHは公式に段階表を公開しておらず、初回のIPテスト後にトレーナーが個別に案内する方式です。以下は2026年9月29日時点の公式サイトに載っている2社の段階表を、開始時スコア帯で揃えて並べたものです。

開始時スコア帯 イングリード(3ヶ月・保証アップ幅) トライズ(2ヶ月・保証アップ幅)
400〜449点 200点 記載なし
450〜495点 200点 200点
500〜545点 150点 100点
550〜595点 150点 75点
600〜645点 100点 75点
650〜695点 100点 50点
700〜745点 75点 50点
750〜795点 75点 記載なし
800〜840点 50点 記載なし
  1. 保証幅の大小だけで比べない。 同じ500点台前半でもイングリードは150点、トライズは100点と幅が違います。ただし期間はイングリードが3ヶ月でトライズが2ヶ月と異なるため、保証幅だけで優劣は決められません。料金も3ヶ月で受講料494,780円+入会金・教材費と2ヶ月374,880円という前提の違いがあります。
  2. 表の範囲外は保証の記載がない。 イングリードは400点未満と845点以上、トライズは450点未満と750点以上は公式に保証の記載がありません。この帯に該当する人は保証の対象外になる可能性があるので、無料カウンセリングで自分のスコア帯の扱いを先に確認してください。
  3. 起点スコアは「IPテスト」か「2年以内の公式スコア」。 RIZAPとイングリードは開始時のIPテスト、トライズは2年以内の公式スコアが起点です。IIBCの公式FAQもETSがスコアの有効期限を2年と設定していると案内しており、スクールの「2年以内」条件はこれに対応しています。TOEIC未受験の人や2年以上前のスコアしかない人は、保証の起点が作れず対象外になり得ます。トライズは公式サイトで「TOEIC L&R TESTを過去に受験されていない方は対象外です」と断定しています。

各社の段階表と条件の原文はトライズTOEIC L&R対策プログラムの評判とイングリードの仕組みと点数保証で確認できます。

契約前に確認すべき3点:保証は「条件付き」が前提

スコア保証には必ず適用条件があります。公式サイトには全文が載っていないことが多いため、無料カウンセリングで次の3点を書面ベースで確認してください。

1. 保証点数はどう決まるか

「何点から何点への保証か」は、入会時のスコアやテスト結果をもとにスクール側が設定します。イングリード・トライズは公式の段階表で、RIZAPは初回IPテスト後の個別案内で決まります(上の段階表を参照)。自分の期待値(例: 700点→850点)と保証ラインが一致するとは限りません。提示された保証点数が、転職や昇進の要件に足りているかを最初に確認します。

2. 適用条件は現実的か

出席率・課題の実施率・模試の受験など、条件は複数あります。1日の学習時間を確保できない週があったとき保証が外れるのか、といった運用面まで聞いておくと安心です。

3. 延長期間中のサポート範囲

無料延長といっても、面談頻度やサポート内容が通常期間と同じとは限りません。延長時に何が提供されるかを確認してください。

スコア保証で選ぶべき人・そうでない人

保証を重視してよい人は、昇進要件や社内基準で「◯点」という数字が明確に決まっており、期限に多少の余裕がある人です。万一未達でも無料延長で走り切れるため、期限リスクを制度でカバーできます。

保証より優先すべきことがある人もいます。面接日など動かせない期限が迫っている人にとって、「未達なら延長」は救済になりません。その場合は保証の有無より、期限から逆算したプラン設計と週次の軌道修正があるかで選ぶべきです。3ヶ月でスコアを上げる選択肢はプログリットとトライズの比較や2ヶ月短期集中の比較も参考にしてください。保証を明記していないスクールまで含めた選び方は社会人向けTOEICコーチング4社の比較とプログリットTOEICコースの効果の検証で扱っています。

よくある質問

Q. TOEICスコア保証とは、点数が上がらなければ返金される制度ですか? A. 多くの場合は違います。RIZAP ENGLISHは達成まで無料追加、イングリードは無料1ヶ月延長、トライズは無料1ヶ月延長です。いずれも返金ではなく延長型です(2026年9月29日時点)。

Q. スコア保証は誰でも適用されますか? A. いいえ。出席率や課題実施などの適用条件を満たした場合のみです。イングリードは5条件、トライズは3条件を公式に明記し、RIZAPは店頭案内のみです。詳細はカウンセリングで書面を確認してください。

Q. スコア保証があるスクールの方がおすすめですか? A. 数字の要件と期限の余裕がある人には安心材料です。動かせない期限が迫っている人は、保証よりプラン設計の現実性で選んでください。

まとめ

  • 本記事で比較した3社はRIZAP ENGLISH(達成まで無料追加)・イングリード(無料1ヶ月延長)・トライズ(初期スコア帯別に最大200点・無料1ヶ月延長)
  • 保証の中身は返金ではなく無料延長型。金銭リスクをゼロにする制度ではない
  • 保証点数・適用条件・延長中のサポート範囲の3点を契約前に書面で確認する
  • 保証点数は初期スコア帯で自動決定(イングリード5段階・トライズ4段階・RIZAPは初回IP後に案内)。表の範囲外や2年以内のスコアがない人は対象外の可能性がある
  • RIZAPは30日間返金保証と給付金(24回・32回)、トライズは1ヶ月以内全額返金と給付金(対象プラン要確認)の制度もある
  • 動かせない期限が迫っている人は、保証よりプラン設計で選ぶ

参考(公式情報・2026年9月29日時点)